20s ジャズ・ブルース〜シティ・ブルース名作！ジョージア・トム・ドーシーとタンパ・レッドのコンビがヒットさせた"It Tight Like That"に代表されるような、ラグ風味でノヴェルティな戦前ブルースがホウカムと呼ばれたわけですが、ホウカム・ボーイズと名乗ったグループが沢山あるようで、というかレーベルが便乗してリリースした架空のグループというか、ホウカム・ボーイズというスタイルというか、でっちあげのグループというか…なにしろ、ラジオのみの時代はこうした実態のよくわからない録音が沢山あったわけです。

本作に収録されているのは、ドーシー＆タンパのコンビではなくて、アレックス・ロビンスン、アレックス・ヒル、ダン・ロバーツによるグループと、ボブ・ロビンスンとジミー・ブライスを中心としたグループによる録音。

とまあ、ややこしいホウカム事情なわけですが、音を聴けばなるほど、なるほど。"St James Infirmary"なA2をはじめ、ブルースとジャズの狭間、ジャグバンドやジャイヴとも直結する戦前ブラック・エンターティメントとして、とてもすてきな名演の数々なのです。



ロバート・クラムによる秀逸なジャケで、70年代にヤズー・レーベルからリリースされた名作の2011年のアナログ重量盤リイシュー。未開封です。

【track】
A1. You Can't Get Enough Of That Stuff
A2. Gambler's Blues
A3. Put Your Mind On It
A4. Went To His Head
A5. We Don't Sell It Here No More
A6. I Was Afraid Of That Part 1
A7. Let Me Have It
B1. Hokum Blues
B2. Pat-A-Foot Blues
B3. Only The Blues
B4. Selling That Stuff
B5. Ain't Goin' That Way
B6. It's All Gone Now
B7. I Was Afraid Of That Part 2

コンディション : シュリンク未開封品