2019年に1st CDをリリースし全国をツアー。好評を博し、各地にマニアックなファンも多いPENG PENG DONG PEEE(ペンペンドンピー)。ブルース、ソウル、スウィング、ラテン、カリプソ...などなど。それぞれのバックボーンが滲み出るが、それらに深く拘りながらも決して囚われない、結局のところ、とても「バンド・サウンド」である。まるで家族か居候のように寝食を共にし、喧々諤々しながらこしらえた音は、ラフだが今やとても贅沢なもの。
長見順の描くユニーク極まる歌詞の世界、そしてテキサス・ブルース仕込みな鋭いギター、繊細でいて大胆なピアノ。ジャンプ・ブルース〜ニューオーリンズ、ソウルと太いグルーヴを支えてきた岡地曙裕のリズム。ワダマンボの変則チューニングによるベースのようなギターのような奏法。アンドウケンジロウのクラリネットとサックスは歌とリズムに呼応して楽曲に熱量を加える。
それぞれ、独自なスタンスを築いてきたヴェテラン〜中堅バンドマンによる、ライヴバンド、PENG PENG DONG PEEE。新作は、前作から引き続きDIY精神に溢れた音が詰まった盤に仕上がった。コロナ自粛期間をまたいで、岡地家の地下室にカセットMTRを持ち込んでの実験のようなレコーディング合宿を重ねること数回。言葉にも音にも、こんな時代を反映したりもしながら。タイトルは『シブキューフ』と読んでください。
01. 地域マンボ
02.百姓の娘
03.オレンジ
04.この三日
05.エレモテリウム(instrumental)
06.きのう
07.ブンバルンバウンバ
08.ムードシナ